2018/11/28
話したり食べたりすることが困難な人を支援する「言語聴覚士」を講師に迎えた出張講義が、大垣市の大垣北高校であり、医療関係の進路に興味を持つ生徒10人余が参加した。
講師は県内の専門学校で唯一、養成課程を持つ池田町のサンビレッジ国際医療福祉専門学校の常勤講師、板津有香子さん(33)。資格取得までの流れや出産後も続けやすい仕事だと紹介し、「相手と1対1で、小さな変化も2人で共有できる。難しいが、それに見合った楽しさもある」とやりがいを語った。
生徒たちは食べ物を上手に飲み込めない嚥下(えんげ)障害に着目して体験。聴診器を首に当ててお茶を飲み込む音を聞いたり、飲み込みやすいようお茶にとろみを付けて味見したりした。
2年の細野さん(17)は「飲むときはグキッという音がして、筋肉を使っているんだなと感じた。この職業を知らなかったけど、進路の視野に入れてみようかなと思った」と話した。
高齢化で高まる言語聴覚士の需要に対して資格者が少なく、県が県言語聴覚士会に委託して昨年度から始めた講義。全国7万人とされる需要に対し有資格者は今年3月時点で3万1000人。県内の同会員は242人。(服部桃)
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