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【社会】残業の常態化で「心に不調」2割

2016/11/22

 日常的に残業している人の5人に1人が「精神面で不調を感じた」と訴えていることが、日本能率協会(東京)による「仕事と健康に関する意識調査」で分かった。

 担当者は「意欲の低下やすぐ落ち込んでしまう状態になると仕事の効率が落ち、長期化すればうつ病といった精神疾患になる恐れがある」として、業務などを見直す必要があると指摘している。

 調査は7~8月、正規、非正規で働く20~69歳の男女にインターネットで実施、1000人が回答。

 日常的に残業している人は514人。この人たちに残業の私生活への影響を複数回答で聞いたところ、「精神面で不調を感じた」が18・9%で五番目に多かった。そのほかは「趣味の時間が減った」(28・4%)が最多で、「睡眠不足になった」(25・1%)、「食生活が乱れた」(22・2%)、「身体面で不調を感じた」(21・4%)が続いた。

 「精神面で不調」は、1日当たりの残業が2時間以上3時間未満の人では25・3%、3時間以上では25・0%で、「身体面で不調」をそれぞれ6・6ポイント、4・2ポイント上回った。1日当たり3時間の残業は、月に20日間働くと60時間の残業となる。

 残業を減らすため職場に求めること(複数回答)は「必要ない業務をやめる」(29・8%)、「残業をしない職場の雰囲気づくり」(28・6%)、「特定の人に負荷がかからない仕事の割り振り」(24・9%)、「職場の人員を増やす」(24・1%)が上位だった。