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【静岡】仕事失った若者へ求人 掛川の塗装職人ら12人募る

2009/01/11

『一緒に誇れる仕事やろう』

 内定取り消しや派遣切りで仕事を失った若者を支援しようと、建築関係の塗装職人集団「日本建築塗装職人の会」(埼玉県草加市)が求人に乗り出した。全国で300人、県内でも会員6社が12人を募っている。同会掛川支部の掛川スズキ塗装取締役鈴木和洋さん(36)は「一緒に働かないか」と呼びかけている。

 対象は18歳から25歳くらいまで。建築塗装業界も不況の例外ではないが、「職人の数はそれほど多くなく、仕事は必ずある」といい、「若者を育て、職人の伝統技術と互いに助け合う日本の心で活気を取り戻したい」と、昨年末から全国規模で求人に乗り出した。

 鈴木さんらも職安を通して求人を始めているが、「腰掛け程度の応募や問い合わせ」だけで、まだ実際の採用には至っていない。

 鈴木さんは「大手企業でさえ人員削減を余儀なくされ、希望を持てなくなっているが、誇れる仕事を一生懸命やりたいと思っている若者は多いはず」と話す。職人の会は悪質住宅リフォームの横行で各地に被害を出した3年前、全国の職人140人で結成。地域に根づいた職人の養成と、塗装ボランティアなどの地域貢献を目指している。問い合わせは鈴木さん=電0537(23)3818=へ。 (楯三紀男)

「手に職を付け、建築塗装職人を目指さないか」と呼びかける鈴木さん=掛川市下垂木で
「手に職を付け、建築塗装職人を目指さないか」と呼びかける鈴木さん=掛川市下垂木で