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【暮らし】新社会人 マナー身につけ印象アップ

2016/04/07

視線を合わせて笑顔で 清潔感大切に、敬語正しく

 4月から多くの若者が、新社会人としてスタートを切った。それとともに職場やビジネスにふさわしい身だしなみ、言葉遣いが求められる。企業の新人研修を手がけるエデュース(札幌市北区)代表取締役の小泉笑美子さん(60)に、身につけておきたい基本的なマナーを聞いた。(根本剛)

 ■あいさつ

 「第一印象は出会って5秒で決まります。きちんとあいさつができて、身だしなみが整っていると印象がアップします」

 小泉さんがまず強調するのは、相手の目を見て笑顔であいさつすること。視線を合わせると「あなたのことを受け入れます、認めます」というサインになる。上司や先輩、取引先などには、自分から先にあいさつしよう。コミュニケーション能力の高さを印象づけられる。

 声のトーンが明るく、覇気や元気が伝わることも大切だ。「ドレミで例えると、ド(低めの声)は陳謝、レは商談、ミはあいさつというイメージで、声のトーンを上げるといい」

 プラスアルファの言葉も添えたい。「おはようございます」に相手の名前をつけて「○○さん、おはようございます」とするだけで距離感が縮まる。「おはようございます。寒いですね」など天気の話題を入れても、コミュニケーションを取るきっかけになる。

 ■身だしなみ

 清潔感のある身だしなみを心がけたい。女性であれば、ポイントは髪の毛と爪。小泉さんは「おでこの3分の2は見えるように髪の毛をすっきり整えると、賢い印象を与えられる」と話す。髪の毛を染めるとしても、黒に近い色がいい。

 爪は伸ばしすぎず、マニキュアは濃すぎない色にする。上司に資料を渡したり、先輩からの指示をメモしたりしているとき、自分が思う以上に、相手は手元を見ているものだ。

 男性は襟元の「Vゾーン」が重要。ネクタイが曲がっていないか、ワイシャツの襟はアイロンがけされているか気をつけたい。

 ■言葉遣い

 敬語は正しく使おう。基本的な尊敬語や謙譲語、丁寧語は予習しておきたい。

 依頼するときや断るときに添えたいのがクッション言葉だ。「恐れ入りますが」「よろしければ」「申し訳ございませんが」などと切り出すことで、事務的で冷たい印象を和らげる効果がある。

 否定形は避け、なるべく肯定形にしよう。上司から仕事を頼まれたとき「今は忙しいので、できません」と答えるのではなく、「午前中は仕事が立て込んでいますが、午後からなら取り掛かれます」と、現状を伝えた上で提案すれば、積極的な姿勢を相手に伝えられる。

 ■早めの出社

 早めに出社すると、仕事や人間関係に余裕ができる。

 新人は職場の誰よりも早く出社したい。始業時刻の10分前には着席しよう。その日のスケジュールを確かめて、時間が効率的に使える上、周囲に対しても仕事に前向きな印象を与えられる。