2016/01/06
名古屋三越は名古屋市内で運営する三店(栄店、星ケ丘店、ラシック)で4月から、年間で3日設けている休業日を5日程度に増やす方針を固めた。営業終了時刻も30分繰り上げ、栄店では午後7時半とする見込み。従業員の労働環境を改善し、接客サービスの質を高めるのが狙いだ。(小野谷公宏)
百貨店業界はこれまで長時間営業を競ってきた。三越伊勢丹ホールディングス(東京)が営業時間や日数の拡大によりサービスの低下を招いたとして、グループ全体で改善に取り組んでおり、子会社の名古屋三越も戦略を転換する。
3店の休業日は現在、1月1日と2月、8月の各1日の計3日。これ以外に、どの日を休業とするかは今後詰める。閉店の30分繰り上げは、星ケ丘店でも実施する方針。専門店ラシックは休業日を増やすが、午前11時~午後9時(レストランは同11時)の営業時間は変更しない。
営業時間をめぐり、名古屋三越は昨年2月と同8月に30分短縮を試行。この結果、午前10時の開店が定着しているため、開店を午前10時半にずらすよりも終了時刻を繰り上げた方が混乱が少ないと判断した。
一方、小型店「エムアイプラザ」の営業日や時間は入居する商業施設イオンモールに合わせる。名古屋駅前の大名古屋ビルヂングに開業する中型店「イセタンハウス」は今後発表する。
市内の百貨店では現在、ジェイアール名古屋高島屋や松坂屋名古屋店、丸栄が年1日(1月1日)、名鉄百貨店本店はことし年2日(1月1日、2月2日)を休業日にしており、名古屋三越との違いは一段と鮮明になる。
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