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【社会】非正規労働者の失業8万5012人に拡大 愛知は最多1万509人

2008/12/26

 景気悪化の影響で、少なくとも8万5千人の非正規労働者が10月から来年3月までの間に失職したり、失職が決まっていることが26日、厚生労働省の全国調査で分かった。1カ月前の調査より約5万5千人も増えており、雇用情勢が厳しさを増している実態が明らかになった。厚労省は今後、さらに増える可能性があるとみている。

 調査によると、来年3月までに、契約の中途解除や契約期間満了に伴う雇い止め、解雇などで失職する非正規労働者は計8万5012人。うち、派遣労働者が5万7300人(67・4%)を占め、期間従業員などの有期契約労働者は1万5737人(18・5%)、請負労働者は7938人(9・3%)だった。年内に失職する人は5万2684人に及ぶ。

 産業別では、製造業が8万1240人(95・6%)でほとんどを占めた。

 都道府県別では、トヨタ自動車など自動車関連産業が多い愛知が最多の1万509人。長野4193人、福島3856人、静岡3406人と続く。岐阜は2818人、三重は2281人、滋賀2463人。

 また、住居の状況を把握できた3万5208人のうち、2157人(6・1%)が住居を喪失。再就職状況が把握できた1万7171人のうち再就職先が見つかったのは2026人(11・8%)にとどまった。

 (中日新聞)