2015/07/23
四日市・山中さん
四日市市桜台の元会社員山中祐(たすく)さん(39)が、働く人を職場で撮影し、フォトブックなどにして提供する「職撮(しょくさつ)」の会社を立ち上げた。三重銀行グループ主催のコンテストでグランプリに輝いたプランを基に起業した。「人生で最も輝く『働く姿』を形に残す手助けをしたい」と意気込む。 (河崎裕介)
企業の社員表彰で贈ったり、就職したばかりの子どもの姿を家族が記録したりする需要を想定。テレビ番組制作会社でドキュメンタリーを手掛けた経験を生かし、職場での自然な表情や動作を撮影する。写真はフォトブックに製本し、スライドショーの動画に編集する注文にも応じる。基本料金は1日最大8時間、5人までの撮影で、フォトブックにして6万円。
職撮のヒントになったのは、企業の従業員が職場を撮影してインターネットに投稿した結果、思わぬ情報漏えいが起きたというニュース。「自分が働く場を見てもらいたい欲求は誰にでもある。適切な管理の下でサービスを展開できないだろうか」と考えた。
4月に株式会社「サンワークス」を設立し、業務を開始。事務所は市中心部の「じばさん三重」の一室に置く。グランプリの特典で1年間、無料で借りることができ、コンサルタントの指導も受けられる。
6月には三重銀行と日本政策金融公庫から運転資金の協調融資を受け、今後、ビジネスを軌道に乗せていく。「まずは月20件の依頼が来るようにして、5年以内に大企業からも受注できる信頼性の高い会社にしたい」と目標を話す。
サンワークス=050(3557)9555
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