2015/07/09
世界でビジネスを展開する豊田通商(名古屋市)で働く坂下大(まさる)さん(33)は、パプアニューギニアやネパールといった新興国で自動車販売を担当した。言葉や文化の違いを乗り越え、信頼関係を築こうと腐心した。
学生時代に米国に留学し、広いフィールドで仕事をしたいと商社に入りました。初めは日本で自動車の輸出や現地の販売支援を担当していたので、早く海外へ出て成長したいという思いが強かったです。
入社五年目に念願かなってオーストラリアに赴任しました。東海岸のブリスベンという都市です。さらに、一カ月に一度はパプアニューギニアに滞在しました。国土の大半がジャングルで、郊外には道路もなければ信号機もないのです。本当にここでやっていけるか不安になりました。
私は販売店を統括する立場だったので現地の店主らから「ボス」と呼ばれていました。しかし、なかなか打ち解けられず、悩みました。そこで「俺はボスじゃないよ」と言い、彼らと同じ目線で話を聞くように姿勢を改めました。
殻を破って会話ができたことで、相手の考えていることが分かり、仕事もうまく回るようになりました。オーストラリアに赴任中の四年間で日本に帰ったのは一度だけです。責任ある仕事を任され、成長機会となりました。
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