2015/07/07
中央官庁や県などが出勤時間を早める代わりに定時退庁したり、勤務時間帯を前倒ししたりする「朝型勤務」が今月始まり、安城市でも一部職員が通常より1時間早く出勤・退庁している。6日も午前7時すぎには庁舎内の各職場に職員がちらほら現れ、静かな環境で仕事を始めた。
午前7時15分に職場に着いた区画整理課の大見徹也係長(45)=同市新田町=は「今日は子どもより早く起きて、1人で朝食を取りました」と苦笑い。周りには職員の姿がなく、「いつもと違う感じですが、根を詰めてやる仕事には向いていますね」。
いつもより50分ほど早く起きたという市民安全課交通係の近藤佑美さん(32)=同市小川町=は午前7時10分に登庁。パソコンに向かい、近く開催する老人クラブの交通安全教室で話す内容や構成を考えた。「窓口への来客がなく、電話もかかってこないので、仕事に集中できました」
安城市は8月31日まで、一部の職員を対象に勤務時間帯を1時間早め、午前7時半~午後4時15分とする。ただし、開庁時間は午前8時半~午後5時15分のまま変わらない。
市人事課によると、職員の希望や来庁者への対応を考慮して各課で調整し、毎日20人前後が朝型勤務をする予定。木曜は「ノー残業デー」の流れで毎週40人ほどに増えるという。
大見さん、近藤さんとも午後4時15分に勤務を終えた。大見さんは「午前が長かったけど、仕事ははかどりました。今から帰って家の仕事をします」。近藤さんも「仕事にメリハリが付き、自分の時間も持てるので、すごくいい制度」と高評価。「これから岡崎市内にショッピングに行きます。ゆっくり見られるので楽しみ」と話し、車に乗り込んだ。
市人事課の担当者は「順調なスタートだと思う。今後も行政サービスが低下しない形で進めたい」と話した。
(重村敦)
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