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【地域経済】勤務中は出先でも禁煙 コカ・コーライースト 社員の健康に配慮

2015/07/04

 東海や関東地方などで清涼飲料水の製造・販売をするコカ・コーライーストジャパン(東京)は7月から、全社員を対象に就業時間内は外出中でも禁煙にした。社内調査で、社員の半数近くが喫煙者ということが判明し、喫煙が原因の一つとされる生活習慣病の予防など健康に配慮した職場環境を整える。

 対象は非正規も含めた社員1万2000人。就業時間中は外出先や出張先、その移動中も含めて全面禁煙を徹底する。ただし、罰則はなく、1時間の休憩時には喫煙を認める。

 今回の取り組みに合わせ、名古屋を含めた1都15県にあるオフィスや営業所の建物内にあった喫煙室をすべて撤廃。社員の卒煙を促すため、喫煙による健康への影響や禁煙の方法などを説明した社内説明会も随時開催していくという。

 就業時間内の禁煙徹底では、日用品大手のユニ・チャーム(東京)が昨年4月から、事務機大手のリコー(同)は今年1月から実施。

 また、旅館・ホテル運営の星野リゾート(長野県軽井沢町)は2004年から卒煙を社員の採用条件にしている。分煙より一歩進んで、社内全体で禁煙に取り組む企業が増えつつある。