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【地域経済】職場発 うちの秘策/日本特殊陶業 ノリノリ“社歌”動画配信

2014/07/03

社内に一体感 社外にPR

 自動車用点火プラグ大手の日本特殊陶業(名古屋市)が、自社をPRする歌を制作した。役員や従業員自らが出演したビデオを撮影し、インターネットの動画サイトのほかカラオケ店にも配信。社員の一体感を高め、企業の認知度向上にも貢献している。

 ♪~ 挑戦をやめない 僕たちは 高い壁だって いばらの道だって

 こんな歌詞で始まり、曲は米国民謡で日本でもなじみの深い「線路は続くよどこまでも」を使用した替え歌。「やってみよう♪ニットクの挑戦を。」と題し、3番まである歌詞には、同社の歴史や尾堂真一社長から社員への「リスクを恐れず」というメッセージも盛り込まれている。

 「社員みんなが参加して会社を盛り上げる企画にしよう」とビデオも制作。約220人の社員が出演し、オフィスや工場などそれぞれの仕事場で歌う様子を撮影した。尾堂社長はじめ15人の役員も登場する。また米国や中国など海外のグループ会社従業員が出演する「海外版」も制作し、6月下旬の株主総会で初披露した。

 今春から通信カラオケでも配信し、ブラザー工業系のエクシング(名古屋市)が展開する通信カラオケ「ジョイサウンド」端末を置く東海3県と関東地方の店で歌うことができる。社内の飲み会などで歌う社員が増え、歌っている場面の写真を撮影して社報に掲載する企画も始める予定だ。

 社外へのPRにも利用しようと、名古屋駅前や東京・渋谷駅前の大型ビジョンでビデオを放映。評判は上々で、担当者は「新入社員の採用活動でも人手不足の中、多くの応募がある。歌が企業のイメージアップに役立っているのでは」と話している。(中村彰宏)

「やってみよう♪ニットクの挑戦を。」を歌う社員ら=名古屋市熱田区で
「やってみよう♪ニットクの挑戦を。」を歌う社員ら=名古屋市熱田区で