2015/06/30
名古屋市は2016年度に採用する実務経験者の受験資格から、年齢の上限を事実上撤廃する。市の定年は60歳だが、採用時に59歳であっても受験できるようにし、幅広く「即戦力」となる人材を募る。
実務経験者を対象にした試験は、16年度の採用では、行政や社会福祉、建築など七職種で実施する。直近の10年間で関連する業務に5年以上、従事した経験がある人が対象。
15年度までは、受験できるのは採用時31~35歳に制限していた。市の担当者は「採用時の年齢による差別をなくすという社会の動きに合わせるとともに、幅広く優秀な人材を求めるため」と説明している。さらに市は、大卒程度の新卒者採用では、試験に合格した優秀な人材が民間企業などに流れないよう、一部の職種で初めて「職場見学会」を開く計画。道路や河川の維持管理や公共施設の設計、都市計画などを担う「技術職」の試験合格者を対象に、職場見学会を九月に開催する。現場の職員と交流を深めてもらい、採用辞退を防ぎたい考えだ。
(北村剛史)
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