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【地域経済】職場発泣き笑い/だめなら戦力外だぞ

2015/06/18

 プルデンシャル生命保険の斉藤信介さん(33)は、プロ野球選手の経験が仕事に生きている。

 生命保険の営業は「売ろう」と思ったらだめですね。車や家と違って形がない生命保険をどうしたらイメージしてもらえるか。それには「愛」が必要だと思います。お客さまに何かあった時に、愛する家族に何ができるのか。そこを伝えることが一番大切です。

 営業はとにかく人に会わないといけないので、週に10人は新しいお客さんに会うようにしています。でも生命保険の営業はイメージが良くないので、会ってすらもらえないことも多いです。引退後、野球のチケットを売っていた時は「選手でした」と言えば九割は話を聞いてもらえましたが、保険はそうはいきません。

 お客さんに会えないと落ち込みます。そんな時、プロ野球での経験が支えになります。選手時代は「ここで打たれたら二軍だ」とか「今年だめなら戦力外だ」とか、毎日びくびくしていました。あのプレッシャーを経験したから、今はどんなことも乗り越えられると思っています。営業マンは成績が悪くてもクビになることはありませんから。

 選手のころは「上にいきたい」という気持ちが弱かったんだと思います。だから、今はこの会社で日本一の営業マンになるという気持ちでやっています。