中日新聞CHUNICHI WEB

就職・転職ニュース

  • 無料会員登録
  • マイページ

【社会】働く女性は63% 14年 10年で6ポイント上昇

2015/06/11

 政府が6月中に閣議決定する「男女共同参画白書」の概要が9日、分かった。15~64歳の女性のうち、働いている人の割合を示す就業率は2014年平均で63・6%となり、10年間で6・2ポイント上昇したことを明らかにした。

 就業率を調べた総務省によると、1968年の調査開始以降で最高。白書は「潜在力としての女性の力は大きく、今後女性が家庭や地域、職場などで能力を発揮できる環境整備の推進が必要」としている。

 白書は内閣府がとりまとめる。白書によると、15~64歳の男性の就業率は14年平均で81・5%。女性を大幅に上回るものの、10年間の伸びは1・5ポイントにとどまった。

 働きたいと思っているが、実際に職探しをしていない女性は14年平均で303万人。仕事と子育てを両立しやすい環境の整備などが進んで職探しを始める人が増えれば、就業率はさらに上昇しそうだ。

 白書は、地方の政治分野での女性の就業状況も紹介した。14年末時点の女性議員の割合は、都道府県議会の全国平均が8・9%。市区町村議会を含め、女性議員の割合が高い地方議会は東京圏や近畿地方に多い傾向があり、地域で偏りがあることが示された。