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【三重】土木職 知って「いいね!」

2015/05/23

認知向上狙い県が動画サイト投稿

 県は22日、動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」に農業土木職員を募集するPR動画を配信した。近年、受験者が減っている土木系職員の仕事に関心を持ってもらおうと、来年4月採用試験の募集時期に合わせて制作した。

 約8分の動画では、松阪農林事務所や津農林水産事務所などで働く20~40代の「先輩」が、ほ場の区画整理や立梅用水路の補修といった現場での仕事内容ややりがいを、インタビュー形式で答えている。土木系女子の略語「ドボジョ」として最近注目を集めている女性職員も登場し、作業服姿で「農業用水のため池を担当しています」と笑顔で語っている。

 県の「総合土木職」の大卒枠には2010年度、約17人の採用枠に71人が応募したが、昨年度は約14人の枠に37人と徐々に数が減っている。そこで、若者が目にしやすいネット動画を使って認知度を高めようと、ユーチューブへの配信を企画。全国放送コンテスト常連の青山高校放送部(津市)が撮影や編集に協力した。

 ユーチューブ上に職員募集の動画を投稿する自治体は近年、増えており、県も昨年度、林業職員の募集動画を初めて配信した。ただ、林業職員を採用する「林学」の大卒枠の受験者は昨年度13人と、前年の19人より減っており、簡単に効果が表れるとは限らないようだ。

 PR動画は、県ホームページの公式アカウント一覧(「三重県 公式アカウント」で検索)に掲載された「県農業土木職員チャンネル」から視聴できる。大卒採用の「A試験」の応募締め切りは6月2日。県人事委員会事務局=電059(224)2932 (添田隆典)