2015/03/16
来春卒業予定の大学3年生らを対象にした採用活動で、開始時期を遅らせるよう求めた経団連の指針を守る会員企業が3割にとどまっていることが、名古屋商工会議所の調査で分かった。中小・零細が多いため、大企業中心の経団連のルールを守っていては優秀な人材を確保できない、との事情があるとみられる。
経団連は説明会やエントリーを3年生の12月から3月に、面接などの選考を4年生の4月から8月にそれぞれ遅らせる指針を出した。名古屋商工会議所も指針を守るよう会員企業に呼び掛けている。しかし、採用計画がある企業のうち「エントリーを3月から、選考を8月から」と回答したのは32・1%。これに対し「3月・8月にこだわらず例年通り実施する」(17・9%)など計36・2%が指針を無視した格好となった。
懸念する点を複数回答で挙げてもらったところ「他社とのバッティングが増加する」が31・2%、「内定辞退が出た場合の再募集が困難」が26・0%だった。
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