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【社会】平均月給2年ぶり増加

2014/02/20

14年1.3%増男女格差最小に

 厚生労働省が19日に発表した2014年の賃金構造基本統計調査によると、フルタイムで働く一般労働者の平均月給(残業代などを除く)は、前年比1・3%増の29万9600円で、2年ぶりに増加した。男女間の賃金格差も過去最小を更新した。厚労省は、月給の増加要因を「春闘の賃上げや人手不足の影響」と分析している。

 男女別では、男性が1・1%増の32万9600円、女性が2・3%増の23万8000円。男性の月給を100とすると女性は72・2となり、4年連続で格差が縮まり、比較可能な1976年以来、最も開きが小さくなった。

 女性の月給増の背景には女性管理職の増加がある。100人以上の企業のうち、部課長級に占める女性の割合は8・3%で過去最高だった。

 企業規模別でみると、従業員が1000人以上の大規模企業では男性0・9%増、女性2・2%増。199~100人の中規模企業では男性0・9%増、女性1・8%増だった。これに対し99~10人の小規模企業では伸びが小幅で、男性0・1%増、女性1・3%増だった。

 雇用形態別では、正社員が1・0%増の31万7700円、非正規社員が2・6%増の20万300円だった。

 調査は、常用労働者が10人以上いる約5万事業所の回答を集計した。