2015/02/17
「短すぎず、きっちり」が好印象-。理容店でつくる奈良県理容生活衛生同業組合は、近畿大経営学部(大阪府東大阪市)の学生と共同で、企業が好印象を受ける就職活動中の大学生の髪形「就活ヘア」を調べ、16日発表した。
若い世代の利用が少ないとされる理容店が、大学生の顧客を獲得しようと調査を企画。想定通りの結果だが、マニュアルにまとめ、就活生に説得力を持って髪形を勧められるようにした。講習を受けた理容店は、のぼりやポスターで「就活ヘア」取り扱いをPRできる。
この日、理容店関係者約50人が集まり、調査した近大生を実際に散髪する実演もあった=写真。
大学生人と組合関係者が、昨年6月から約半年間、奈良県や大阪府の製造業やサービス業など約340社にアンケートを郵送したり聞き取ったりし、結果をまとめた。
ほとんどの業種できっちりと刈り上げた髪形を「好ましい」と回答した。毛先に動きをつけた髪形やベリーショートなど短すぎるものは、金融など一部業種で低評価だった。
◆髪形だけでは成功しない
教育評論家で、法政大教授の尾木直樹さんの話 リーマン・ショック以降、企業は国際的な視点で探求型、未来志向型の人材を重要視しており、企業に求められる姿になろうという型にはまった学生を、求めてはいない。好印象な髪形にするだけでは、就活はうまくいかない。
転職・求人情報検索(名古屋市・愛知県・岐阜県・三重県)はトップから