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【地域経済】職場丸ごとショールーム コクヨ、オフィス家具PR

2015/01/29

名古屋に開設

 半透明のついたて付きの斬新な円形のテーブルで社員がパソコンに向かい、壁がない会議室が並ぶ-。仕切りを最小限にし、オフィス全体を見学可能にした「ライブオフィス」が28日、名古屋市にお目見えした。自社の社員が実際に使用している場面を見せることで商品をアピールしようと、オフィス家具大手のコクヨが開設。リニア中央新幹線建設や名古屋駅周辺の再開発などで高まるオフィス需要を取り込む狙いもある。(中村彰宏)

 ライブオフィスは、「商品の魅力をより感じてもらおう」と、コクヨが1969年に大阪本社で始め、小規模なものも含めると名古屋が全国で23カ所目。中国やインドネシアなど海外でも開設している。

 名古屋駅前では高層ビルの建設ラッシュが続き、2027年のリニア開業も控える。コクヨの名古屋の拠点は昨年までグループ各社ごとに分散していたが、連携を強化して需要を取り込もうとライブオフィス1カ所に集約した。約1200平方メートルにグループ7社が入居し、約110人が勤務する。見学者は、社員が机やいす、収納棚など同社の主力商品を実際に使用している姿を見ることができる。

 家具部門のコクヨファニチャーの櫛下(くしげ)利治中部営業本部長は「カタログや商品を並べただけのショールームより、自分たちが使っているところを見てもらった方が説得力がある」と話す。

 商品とともに顧客に新たな働き方を提案するため、営業部門などは各自の席を設けずにテーブルの空いた席を使う「フリーアドレス」も採用。櫛下本部長は「競争は激しいが、他社にはないライブオフィスを武器に需要を取り込みたい」と話している。

 見学は、法人が対象で事前予約が必要。問い合わせはコクヨお客様相談室=フリーダイヤル(0120)201594=へ。

職場をショールームとして活用する「ライブオフィス」=名古屋市中区で
職場をショールームとして活用する「ライブオフィス」=名古屋市中区で