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【大学生】ただ今就活中/内定した先輩がサポーターに

2015/01/20

 2016年春入社予定の採用活動が始まる。この時期に「何が分かっていないのかも分からない」と戸惑う3年生は多い。そんな学生にとって、同じ悩みを抱えながら内定を得た4年生の経験談は貴重。大学によっては内定者がサポーターとして後輩の支援に当たっている。

 名古屋大就職支援室では1月中旬に内定者を囲む座談会を開いたところ、会場いっぱいとなる200人近くが集まった。メモを取りながら大手メーカーや金融機関の内定者に矢継ぎ早に質問した。

 「自分とその会社が合ってるとはどういう感じでしょうか」「内定先の人とは何人ぐらい会いましたか」

 2人1組で学生と向き合ったサポーターたちは、自分の就活を振り返りながら、真摯(しんし)に後輩たちの疑問に答えた。今春就職する修士2年は「就活中にはOBに会ってもらうなど、私も助けてもらった。自分が学んだ経験が生きるのであれば」と快くサポーター役を引き受けた。サポーターたちは1月中、週2回交代で学生の支援に当たる。

 名城大の就職サポーターは内定者だけでなく、1、2年などでも参加できるのが特徴。就活が始まる前から内定者や企業関係者と接する機会を持ち、何をすればいいのか事前に知ってもらえるのがメリットという。昨年11、12月には、内定者を招いた懇談会や履歴書の書き方を学ぶ勉強会などを開催した。

 IT業界に就職する理工学部4年の清水柾志さんも「とにかく動いてみることが大事。1人で思い込むのでなく、いろんな先輩に接することで、自分自身を知ることができるはず」と相談に応じた。法学部3年の大池和敏さんは「先輩からの新鮮な情報を聞けて、ぼやっとした不安が具体的になった」と話した。

内定者の経験談を聞こうと会場を埋めた学部3年生ら=名古屋市の名古屋大で
内定者の経験談を聞こうと会場を埋めた学部3年生ら=名古屋市の名古屋大で