2014/12/11
日系ブラジル人として来日し、国籍を取得して日本人となった藤木マルセロ清さん(49)=岐阜県美濃加茂市=は、同県各務原市内の鉄工所で正社員として働き、日本のものづくりの現場を支えている。
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23年前にブラジル人の友人を頼って来日しました。給料がブラジルの倍近かったのが一番の魅力。岐阜県内の自動車組立工場で3年間ほど溶接の仕事をした後、今の鉄工所で働き始めました。
来日当初は日本語をまったく理解できなかったので、苦労しました。上司の指示も分からず、つらかったですね。日本語は平仮名や片仮名、漢字が入り交じっていて難しい。今でも、小学3年生以上の漢字になるとだめですね。
でも、休憩時間に日本人の同僚に積極的に話し掛けて、発音や意味がおかしいところを指摘してもらいました。後はテレビ。バラエティー番組は動きも分かりやすく、笑いながら日本語を覚えました。
来日して8年ほどでお金がたまったので、母国で宝石店を開業したんです。でも、経営に失敗して3年で日本に戻り、元の職場に復帰しました。契約社員だったのですが、熱心に働いていたら、6年前に会社から「正社員にならないか」と声をかけてもらえました。うれしかったです。家も買って昨年、日本の国籍を取得しました。これからは日本人として、家族や会社を支えていきます。
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