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【社会】新入社員「ほどほど志向」日本生産性本部調査

2014/06/27

 日本生産性本部などが今春の新入社員を対象に実施したアンケートで、「人並みに働けば十分」と答えた人が昨年より3ポイント増え、53%に上ったことが分かった。「人並み以上」は3ポイント減の40%だった。

 調査担当者は「終身雇用が崩れ、会社のために頑張っても見返りがはっきりしない」との意識が「ほどほど志向」につながったとみている。

 目指すポストは「主任・班長」が10%で、10年前の調査と比べ、5ポイント増と最も伸び率が大きかった。逆に「専門職」(20%)、「社長」(14%)は6~7ポイント減り、昇進やスペシャリストへの志向が希薄な「草食系」の新入社員像が浮かんだ。

 勤務地の希望について初めて聞いたところ、「できれば地元で働きたい」は65%。「海外勤務があれば行ってみたい」は46%にとどまり、地元志向も鮮明だった。アンケートは3~4月に生産性本部などの研修に参加した企業の新入社員約2200人を対象に実施した。