2014/05/27
登録の若者 51%に進路
引きこもりや、不登校の人たちの自立や社会参加を支援する「春日井若者サポートステーション」(春日井市中央通)が効果を挙げている。2013年度は開設された昨年5月から今年3月までに、登録者の51・4%に当たる72人が就職や職業訓練、進学など新たな進路を決めた。担当者は「気軽に相談に来てほしい」と呼び掛けている。 (佐久間博康)
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ステーションは厚生労働省の委託事業で、県内では7カ所目。春日井市では、NPO法人「ワーカーズコープ」の東海事業本部(名古屋市中区)が運営している。
利用対象は15~39歳の若者とその家族。13年度は春日井、小牧両市を中心に140人が登録した。このうち72人が就職57人、職業訓練10人、進学2人、その他3人と進路を決めた。
ステーションでは、キャリアカウンセラーや臨床心理士が相談に応じる。集団でのボランティアや就業・農作業の体験、面接や履歴書の書き方を指導する就職支援セミナーも実施。参加費がかかる一部を除き、相談などは無料だ。
総括コーディネーターの早崎永治さん(37)によると、相談者の多くは就労に向けて何をしたらいいのか分からず困っている状況。早崎さんは「集団での体験を通じて自信をつけながら、社会に出てやりたいことを見つけることが大切」と支援の在り方を説明する。
市役所や福祉施設、清掃業者、内職業者など、他の団体との提携が進み、自立や社会参加を支援する環境が整ってきた。本年度は就職支援を充実させるのに加え、進路を決めた利用者と定期的に連絡を取って、職場への定着支援にも取り組む。
「困っている人が最初の一歩を踏み出すきっかけをつくり、自立を応援したい」と早崎さんは意気込む。
日、月曜、祝日休み。問い合わせは春日井若者サポートステーション=電0568(37)1583=へ。
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