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【岐阜】労災2年連続で増加 県内、13年 製造業の事故目立つ

2014/05/06

 2013年中に県内で仕事中にけがをしたり命を落としたりした人は、前年より14人多い2019人で、2年連続で増加したことが岐阜労働局のまとめで分かった。ただ、このうち死者は16人で、調査を始めた1973年以後で最少になった。

 業種別では、機械に挟まれたり巻き込まれたりする事故が目立つ製造業が最も多く716人。高所作業での転落が多い建設業の276人、転倒事故が増えている商業の225人と続いた。

 前年比では、旅館やビジネスホテルを含む接客娯楽業で32人、運送業で15人、それぞれ増えた。接客娯楽業では廊下や階段で足を滑らせる事故が多く、運送業ではトラックの荷台から転落する例が目立った。

 死亡事故は、昨年3月に美濃市の木材加工工場で集じん機の点検中に作業員3人が低酸素症で亡くなる事故が発生。また、住宅のはりや屋根などから落ちる転落事故で計4人が命を落とした。

 合計数が2年連続の微増となったことについて、岐阜労働局は「経済活動が活発になって人手不足が続いている。経験の浅い労働者が増えたことが背景にあるのではないか」とみている。(宇佐美尚)