愛知労働局が２日発表した県内の３月の新規求人数は、前年同月から７・９％増えて５万１５４９人となり、１５カ月連続で前年を上回った。ただ、求人に占める正社員の割合は３８・３％で、雇用形態別の統計を取り始めた２００５年１月以降で最も低かった。

　正社員の割合は１３年９月（３９・４％）に初めて４割を下回り、それ以降も４０％前後で低迷している。愛知労働局は「求人の需要があっても非正規が多い。企業側には正社員を採用することに依然として慎重な姿勢があるのではないか」と話している。

　また、県内の有効求人倍率（季節調整値）は前月比０・０２ポイント増の１・５５倍で、全国トップ。２位は東京都の１・５３倍で、全国平均は１・０７倍だった。（河郷丈史）