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【社会】女性新入社員9割「出産しても仕事」

2014/04/28

今春調査 過去最高 

 女性新入社員の89・8%が出産後も仕事を続けたいと考えていることが、日本能率協会の調査で分かった。2006年以降8回目の調査で、過去最高だった。

 調査は3月下旬から4月上旬に、協会の新入社員向けセミナーや研修に参加した男性732人、女性305人に行った。

 「子どもが生まれた場合、仕事を続けたいと思うか」との質問に、女性の38・0%が「ぜひ続けたい」、51・8%が「環境がそろえば続けたい」とそれぞれ回答した。「環境がそろえば」を含め、出産後も働き続けたい人は計89・8%で、12年の前回調査より4・5ポイント上昇した。「育児に専念したい」は4・6%で、前回(9・4%)より減った。

 「共働きで育児をする場合、自身が育児休暇を取得するか」との質問では、男性は「会社で前例があれば取得したい」との回答が32・5%で最も多かった。「ぜひ取得したい」は28・4%で、5・5ポイント下がった。「取得したくない」は15・3%で、ここ数年15%前後で推移している。

 一方、女性は80・0%が「ぜひ取得したい」と回答した。「会社で前例があれば取得したい」が10・5%で続き、「取得したくない」は1・3%だった。

 日本能率協会は「保育施設の拡充や企業の支援策とともに、男性の意識転換を促す取り組みも欠かせない」としている