2014/04/16
県立豊田工業高(豊田市)が、世界の第一線で活躍できる専門分野の人材を育てる「スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール」(SPH)に文部科学省から指定された。県内では指定第1号。最新の自動車産業や航空宇宙産業を担う技術者の養成に力を入れる。(河北彬光)
指定期間は5月から3年間。同校では企業や大学から講師を招いたり、最新の工業機械を学校に配備したりし、従来の授業内容に加えて最先端の技術を学べるようにする。
将来的に海外でも活動できるように、英語の授業では工業の現場で求められる実践的な会話も教える。これらの授業に必要な費用は文科省から支給される。
SPHは、工業や農業、商業といった専門高校を対象に文科省が本年度から指定を開始。全国41校が応募し、計画の中身を踏まえて全国10校がSPHに指定された。
豊田工業高は、特別な科目を設けず、従来のカリキュラムに工夫を加えた点などが他校の参考になるとして評価されたという。
15日には若山和彦校長が豊田市役所を訪れ、指定を受けたことを太田稔彦市長に報告。「卒業後に即戦力となる生徒を育てたい」と抱負を語った。同校では卒業生の95%が就職を選択し、大半が自動車をはじめとする地元のものづくり企業で働いている。
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