2014/03/11
このページを担当する筆者(31)は、中日新聞社が2月に開いた説明会に若手社員の1人として出席した。上司から「こんな人でも記者が務まるんだ、と学生を安心させてこい」と送り出されたその結果やいかに。
当日の参加者は117人。人事部長の話に続き、筆者を含む社員6人と内定者2人を囲む車座形式の質問会が始まった。
集まった学生に、「いまドキッ!大学生」を知っているかを尋ねたところ、反応はいまひとつ。やはりか。気を取り直して質問を促すと「仕事でつらかったことは」。かつて地方版の原稿量が少ないことを連日しかられ、海に飛び込もうかと悩んだ経験を話すと「どう耐えたんですか」。「2、3年もすれば自分か上司のどちらかは異動するはずと信じて」と本音で答えるが、学生たちは期待はずれで落胆の様子。うーん、ここは「自分が成長できる貴重な指導と前向きにとらえて」などとでっち上げるべきだったか。
続いて「他社の記者から批判が大切と聞いたが、ジャーナリズムとは」という質問。少し考え「批判が大事なのは確かだけど、新聞の役割はそれだけではない。地域で頑張っている人を周知し、後押しする意義も大きい」と答えた。
その後もやりがいなどの質問に、記者の楽しさを交えて率直に答えたつもりだが、うまく伝えられた自信はない。人事部長が求める人物像に挙げた「明るく積極的で協調性がある常識的な人」に対し、「私のように必ずしも明るい性格ではなくても大丈夫」と意味不明なアピールで乾いた笑いを誘う。
終了後、参加者のアンケートをめくると「現場の声を聞くことができてよかった」「貴社を目指す思いが強まった」とおおむね満足してもらえたようでひと安心。でも、これで入社試験の受験者が減ったらどうしよう。というわけで皆さん、われと思わん方はぜひチャレンジしてください。 (字井章人)
会社概要/1942年設立。名古屋、東京、北陸(金沢市)、東海(浜松市)の4本社。資本金3億円。売上高1472億円(2013年3月期)。従業員数3144人。中日新聞、東京新聞など6種の日刊紙を発行。発行部数は約400万部。各種イベントや劇場運営も手掛ける。
採用/2015年4月入社の新卒採用予定者数は未定。編集、写真、営業・経営管理の3職種で4月7日まで応募を受け付け、5月6日の1次試験(筆記)通過者に面接を行う。
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