2014/02/06
働く場で女性が活躍する方策を有識者が話し合う「あいち女性の活躍促進会議」の第1回会議が5日、名古屋市内のホテルで開かれた。県の女性の活躍促進プロジェクトのリーダーを務める吉本明子副知事や、経済団体、企業の役員ら15人が参加。製造業が盛んで、女性の従業員や管理職の比率が全国より少ない県特有の事情を踏まえ、改善策を話した。
冒頭、吉本副知事は、県内の就業者に占める女性の割合が40・5%、管理職に占める女性の割合は13・3%、女性の平均勤続年数は8・1年と、いずれも全国平均より低いというデータを示し、県が取り組んでいる女性の活躍促進施策を紹介した。
女性の管理職を増やす方策について、東海東京証券(名古屋市)で女性初の役員となった北川尚子さんは、登用の際、会社のトップが「女性だからでなく、仕事をがんばってきたから役員にした」と社内で発言したことが追い風になったとの体験を語り、「トップの関与が非常に大事」と語った。
一方、名古屋大学の束村博子教授は、学内で保育所や学童保育所の体制を充実させたところ、多くの女性職員が第2子を妊娠したことを挙げ、「安心して働ける環境をつくれば、少子化対策にもなる」と訴えた。
この日の会議の内容を踏まえて第2回以降のテーマを決め、2014年度に2、3回会議を開く。
(垣見洋樹)
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