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【愛知】県内の有効求人倍率1.49倍 5年ぶり単独全国一

2014/02/01

 愛知労働局が31日発表した12月の県内の有効求人倍率(季節調整値)は、前月から0・05ポイント改善して1・49倍となり、2位の東京都(1・48倍)を抜いて全国最高となった。愛知が単独トップになるのは、リーマン・ショックの影響が出始めた2008年12月以来で5年ぶり。全国平均は1・03倍だった。(河郷丈史)

 県内の有効求人倍率は昨年3月から10カ月連続で前月を上回っており、雇用環境の改善傾向が続いている。

 新規求人は前年同月比19・5%増の4万6734人で、12カ月連続で前年同月を上回った。業種別では、自動車産業をはじめとする製造業が63・9%増と際立って伸びた。

 愛知労働局は「4月からの消費税増税を前に駆け込みの消費が増え、業務量の増加が予想されることから、企業が採用を活発化させている」と分析している。

 ただ、正社員の求人割合は39・7%にとどまり、前年同月から3・8ポイント悪化。統計がある05年以降では昨年九月(39・4%)に次いで2番目に低かった。

 正社員の求人動向に同局は「増税後の景気の動向が不透明で、企業側が中長期的な展望に立てておらず、有期雇用の求人が多くなっているのではないか」とみている。