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【大学生】自己PRの書き方 エピソードで特長説明

2014/01/14

 就活の第1関門となるエントリーシート(ES)。自己PR欄の例文を、名古屋学院大キャリアセンターの加藤高明課長に添削してもらった。

 自己PR欄は、これまでの20数年間、自分が何を大事にして、どういう生き方をしてきたかを伝えるスペース。人生を振り返って強みやいいところを見つけよう。「どうせ私なんて」といった謙遜や卑下はやめよう。

 例文に挙がっているキーワードは「粘り強さ」「リーダーシップ」「積極性」の3点。限られた分量で3つの特長を説明するのは難しい。できれば11点、多くても2点に絞りたい。

 冒頭で自分の特長をはっきり示すのはいい(①)。ただ「納豆のように」という比喩の効果は疑問。奇をてらわず、素直な表現にしてもいいと思う。

 自分の特長を端的に書いたら、それを説明する具体的なエピソードを続けたい。例文は抽象的で分かりにくい(②)。粘り強さが伝わる具体的な事例を書いてほしい。

 後段のアルバイトのくだりは、ESを書き慣れない学生に多く見られるパターン。アルバイトにしろサークルにしろ、勤務先や団体の概要を説明しても仕方がない(③)。「店長に申し出てフロアリーダーを務めている」とか「率先して後輩を指導している」などに変えて、まとめの文(④)の「リーダーシップ」と「積極性」を証明する内容にしたいところ。

 さらに言えば「学生時代に打ち込んだこと」の欄ならともかく、自己PR欄は大学時代の逸話にこだわらなくていい。例えば、小学生から高校まで野球に打ち込んだ学生なら、野球が人格形成に与えた影響は大学の3年間より大きいはずだ。

 読み返して「確かに自分はこんな人間だ」としっくり感じる内容にしてほしい。採用担当者がESから受けた印象が、面接の場で裏付けられたり強まればベストだ。