2013/12/26
ロンドン・パラリンピック陸上走り幅跳び代表で、東京五輪招致の最終プレゼンターを務めた佐藤真海さん(31)が25日、障害者雇用に取り組む南区立脇町の中電ウイングを訪問した。
同社は中部電力の関連会社で、50人の身体、知的障害者を含む75人が勤務している。佐藤さんは、生まれつき両腕のない従業員が足でパソコンを操作して広告デザインを手掛ける様子や、温度管理されたハウス内で花の苗を育てる作業などを見学した。
10年前から義足で陸上競技に取り組み、サントリー社員でもある佐藤さんは「純粋に、一社会人として素晴らしい仕事だと思った。障害者が職場に自然な形で交ざり合う姿が理想だと思う」と話した。
従業員らとの懇談では、記録が伸びないスランプや仕事との両立に悩んだ時期もあったことを振り返り、「この時期にはきっと意味がある、自分ならきっと乗り越えられると言い聞かせた。今はそれが信念になっている」と語った。 (木下大資)
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