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【学生】講座「教えて先輩!」譲れない条件絞ってみて

2013/10/08

 同級生が就活を終えていく中、内定がもらえずに焦る学生の悩みを少しでも解消しようと、愛知新卒応援ハローワークは9月28日、1年前に就活で苦労した社会人を招いた講座「教えて先輩! 就活ゼミ」を開いた。

 募集定員を上回る38人の就活生が参加。ハローワークを利用して就職した社会人1年目の男女4人を囲んで体験談を聞いたり、質問したりした。

 中京大を経て名古屋市内の電気設備会社に勤める女性(22)は、卒業式の1週間前まで内定がなく「社会に出られるのかとても不安だった」と振り返った。

 今年6月に同市内の法律事務所に採用されるまで、卒業後も就職が決まらなかった椙山女学園大OGの女性(23)は「最終選考の2人に残って落とされたときは、1日中泣いた」と明かした。

 学生たちは「面接で緊張してしまい苦手」といった悩みや「企業選びで重視すべき点は」といった質問をぶつけた。社会人は「面接で緊張するのは誰も同じだが、自分の言いたいことは伝えて」と回答。「企業選びは『地元企業で職種は事務職』など自分が譲れない条件を1~3個ほどに絞ってみては」と助言した。

 実体験に基づくアドバイスを聞いた学生たちは「周りと比べて焦っていたが、まだたくさん可能性があることが分かった」「周囲を気にせず就活を続けたい」などと前向きに話した。

 同ハローワークの大久保欣史所長は「早く内定をもらった会社が必ずしもその人にとって良い会社とは限らない。みなさんが納得できる就職先を見つけるまで一緒に頑張ろう」と参加者を激励した。