2013/10/05
仕事をしていなかったり、アルバイトなどで生計を立てている若者に仕事の理解を深めてもらおうと、20~40代向けの就活イベント「百分は一見に如かず仕事フェア」が岐阜市橋本町のハートフルスクエアーGで開かれた。コミュニケーション能力を高めるセミナーと就職説明会の2部構成で、市内外から49人と企業など11団体が参加した。
「2分間って長いなあ」。スーツ姿の男性が思わずつぶやいた。2人1組になり、自己PRや日々の出来事について2分間話し続けるトレーニング。聞き役が無関心を装う1回目は、30秒ほどで大半が言葉に詰まっていたが、相づちを打ち、目線を合わせて聞いてもらえる2回目は笑顔で話し続ける人が増えた。
半年前に体調不良で退職した岐阜市の女性(31)は「相手の反応が無いと話すのもつらいことがわかった。明るく話すように努めて、再就職を頑張りたい」と意気込んだ。
運営した県若者サポートステーション(岐阜市)によると、県内に15~34歳のニート(若年無業者)は推計7000人。「就職のハードルを高く感じ、恐怖心まで持っている人たちも多い」と橋本晃センター長(31)は話す。この日の就職説明会でも、ソファに座ったまま各企業のブースを訪れられない人が見られた。
橋本さんは「小規模なイベントで企業の人と話す耐性を身に付け、就職を前向きに捉えてほしい」と呼び掛けた。
(松野穂波)
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