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【社会】働く女性 リーダー役を8割希望せず

2013/09/24

 働く女性の81%が仕事を成功させるために、職場のリーダーではなく、メンバーとして支えたいと考えていることが、日本能率協会グループの調査で分かった。仕事より私生活を重視する意識などが影響しているとみられている。

 調査は6月、インターネットで実施。労働力人口の男女比に合わせて男性751人、女性249人の計1000人に聞いた。

 「成功を導くリーダーになりたい」「成功を支えるメンバーになりたい」のどちらに近いか尋ねたところ、「支えるメンバー」を選んだ女性は23%で、「どちらかというと」(58%)を含め、8割を超えた。

 年齢別では、出産や育児に忙しい30代が92%と最も高く、他の世代を10ポイント以上上回った。

 「リーダー」を選んだ女性は19%で、男性は39%だった。

 また、望まない転勤や仕事の変更を受け入れて高い賃金を得る正社員の働き方への考え方を問うと、女性の39%が否定的で、賃金が正社員より低くても転勤などがない「限定社員」を選んだ。男性より7ポイント高かった。

 同協会マネジメント研究所の柴野睦裕所長は「仕事と生活の両立で、生活重視と割り切っている女性は多い。男性に比べて付加価値の高い仕事を任されにくい環境も、影響しているのではないか」と分析している。