2013/09/24
3年生 今から準備を
12月に就活の解禁を控える3年生は、この時期に何をすればいいか。南山大就職委員会の石川良文委員長=写真=に、来年度の就職戦線の見通しと学生へのアドバイスを聞いた。
消費税の増税という不確定要素はあるが、景気は回復基調で企業の採用意欲は今年を上回る可能性が高い。とはいえ、保護者世代が就職した1980年代やリーマン・ショック前の2000年代半ばに比べれば厳しい。部活に打ち込んでいる学生は別として、一般の学生は12月から準備を始めては遅い。
今からしておくべきことは大きく3つある。1つ目は自己分析。「口下手だけど地道な努力は得意」など、自分がどういう人間なのかを客観的に見つめてほしい。親や友人、大学の先生たちに自分の性格や特徴を尋ねるのも手だ。
よく「面接で話せるようなエピソードがない」と悩む学生がいるが、人生を細かく振り返れば案外見つかる。自分史の年表を作ってみてほしい。例えば「幼いころから毎日トイレ掃除をしている」とか「部活で補欠でも頑張り抜いた」だって十分立派なことだ。
2つ目は業界研究。社会人の先輩に聞いたりインターネットで調べたりと数ある方法の中で、おすすめは新聞をしっかり読むこと。経済面には幅広い業界や自分が知らない企業の動向が連日、載っている。企業の知名度やイメージに頼らない就活ができるはずだ。
最後は、SPIやウェブテストなどの試験対策。これらは解答にこつが要る。一朝一夕にはいかないが、問題集などで数をこなせばパターンが分かって好結果が出る。
南山大のキャリア支援室は3年生の5月から、ガイダンスや講座を通して就活の進め方や業界研究の方法などを指導し、学生に好評だ。どの大学の学生も、勇気を出して就職担当の部署を活用してほしい。
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