2013/09/18
チェロ、オカリナ…毎回50~80人来訪
障がいがある若者たちが働く豊明市沓掛町のカフェ「マーメイドカフェ」で、月1回開かれるコンサートが地元の人などの人気を集めている。音楽によって障がいのある人たちが働く場を応援しようと、ボランティアでの出演を申し出る人が相次ぎ、カフェににぎわいをもたらしている。 (並木智子)
マーメイドカフェは、社会福祉法人「豊明福祉会」が運営し、障がい者が働きながら食事の介助などを受けられる生活介護事業所「メイツ」の事業のひとつ。
障がい者が活動しながら地域の人たちとのつながりを得られる場にしようと2005年にオープン。現在は20~30代の通所者の若者四人が働く。
コンサート開催のきっかけは、オープン間もないころ、近くに住む主婦長山加代子さん(56)が知人の音楽家を同福祉会に紹介したこと。以後も長山さんの紹介でオカリナやチェロなどのコンサートを開催。当初は年2、3回だけだったが、出演者の紹介などで次々と新たなコンサートが開かれ、月1回の定例となった。音楽を楽しみに訪れる来場者も徐々に増え、今では毎回50~80人が訪れる。
長山さんは「人が人を呼んで大きな力になっている」と喜ぶ。カフェで働く通所者のサポートをするスタッフ久野達也さん(28)も「ここを知ってもらういいきっかけになっていると思う。多くのお客さんが来ることで輪が広がる」と話す。
今月のコンサートは13日に開かれ、マンドリン演奏のほか朗読もあった。約60人が訪れ、若者がいれたコーヒーを手にゆったりと耳を傾けた。友人二人と初めて訪れた名古屋市昭和区の主婦新井春子さん(64)は「気軽に生の音楽が聴けていい。また来たいです」と話していた。
カフェの営業時間は平日午前9時半~11時半。問い合わせはメイツ=電0562(91)1890=へ。
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