2013/09/11
前半総括とアドバイス
年度の折り返し時期が近づき、4年生の就活は後半戦。名城大キャリアセンターの上村克義事務部長(59)=写真=に、前半の分析と就活を続けている学生へのアドバイスを聞いた。
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景気の緩やかな回復もあり、企業側の採用意欲は昨年度より高い。名城大には8月までに9500社以上から求人があったが、これは昨年度より3カ月早いペースだ。
リーマン・ショック以降、安全志向で最初から中小企業を目指す学生が目立ったが、今年は学生側も強気にチャレンジし、昨年より多くの学生が大手の内定をもらっている。
ただ、学生は内定を複数もらう人と、まったくもらえない人に二極化している。
内定を複数得た学生に共通するのは、確かな職業観があり、挫折からの立ち直りや成長などの体験を具体的に素の自分で語れること。また、頭文字から「明元素(めいげんそ)」と呼ばれる「明るく元気で素直な人柄」も好印象だ。「明元素」な人を嫌う会社はない。
一方、まだ内定がない人は、頑張っているのに受からない人と、就活をほとんどしていない人に分けられる。
前者は本人にやる気がある以上、工夫次第で内定が出る。面接では、採用担当者の立場になって自分がその会社にどう役立つかをPRしてほしい。精神的につらい時期だろうが、ときには立ち止まって就活を振り返る時間が必要だ。採用活動を続けている企業や、これから採用を行う企業は多く、チャンスはまだたくさんある。
動きが鈍い後者は非常に心配。「やりたいことが見つからない」という学生を見かけるが、先延ばしをせず、まず動いてみて、動きながらやりたいことを見つけよう。
学生に呼び掛けたいのは、キャリアセンターを活用すること。どの大学も信頼関係がある企業の求人や情報をたくさん持っていて、学生の適性に合った企業を紹介できる。あきらめなければ、きっと光が見えるはずだ。
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