2013/09/01
一宮・大雄会病院 治療の流れ確認
大地震などの災害時に被災した患者の受け入れや治療の流れを確認する訓練が31日、一宮市桜の総合大雄会病院であった。同病院が、被災者の受け入れ訓練をするのは初めて。
南海トラフ地震が発生し、一宮市で震度6弱の揺れがあったとの設定。医師や看護師ら130人が参加し、札幌市の医療チームなど県外からも7人が加わった。
名古屋市内で津波の被害があった場合、一宮市など内陸の病院に患者が殺到する可能性があり、いかに迅速な対応ができるかが問われる。そのため重要なのが、患者を症状の重さなどで4段階に分け、治療の優先順位を決める「トリアージ」だ。
訓練では、搬送される患者を症状の重さによって4カ所に分けた。倒れたタンスで頭を強く打って運び込まれた重傷患者には、医師が「分かりますか?」などと呼び掛け、急性硬膜下血腫と診断して緊急手術を要請。診断から処置を手配するまで、2~3分で済ませていた。
鈴木照(あきら)副院長は「役割分担や他の医療機関との連携が確認できた。いかに早く、正確に情報を共有できるかが今後の課題になる」と話していた。(太田理英子)
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