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【大学生】ただ今就活中/内定ブルーの解消法

2013/07/30

志望動機を冷静に分析

 就活のピークが過ぎ、すでに過半数の学生が内定を得ている。進路が決まって喜び一色かと思いきや、表情が浮かない人もいる。「本当にこの会社に入っていいのか」「ちゃんとやっていけるだろうか」と悩む「内定ブルー」の学生たちだ。

 愛知県内の私大に通う男子学生(23)は、住宅メーカーや自動車のディーラーなど7社の内定を得た。6月末に薬品の卸売会社に入社を決めたが「本当に自分に合った仕事なのか、不安は消えない」と明かす。

 就職情報会社マイナビの6月末の調査では、入社の意思を固めた後に「本当にこの会社でいいのか」と不安になった学生は55・7%。そのうち6割が「不安が解消されていない」と答えた。

 内定ブルーを解消するにはどうしたらいいか。人材コンサルタントの常見陽平さん(39)は「なぜ自分がその会社を志望し、入社を決めたのか冷静に分析を」と助言する。

 その際、社長の熱意や企業理念への共感などの「熱い理由」と、良好な財務状況や業界シェアの高さといった「客観的な理由」の両方を列挙してみると、自分の選択に納得できるケースが多いという。

 やっていけるか不安な人には「会社側が『この学生は戦力になる』と判断したことに自信を持とう」と呼び掛ける。OB訪問をした先輩を再度訪ねて、若手社員の実際の働きぶりを教えてもらうのも手だ。

 常見さんは「それでも納得できなければ就活を再開しても悪くない。ただ、働いてみなきゃ分からないことが多いのはどの会社も同じ。最後は覚悟を決めて飛び込むことだ」と話している。