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【愛知】高2働き方とお金考えて 大府のNPO法人が講座

2013/06/05

参加校を募る

 若者の就職を支援する大府市のNPO法人「グローバル・ゲートウェイ」が、進路選択を控える高校2年生を対象に、将来の働き方をゲーム形式で考えてもらう金銭基礎教育講座を始める。担当者は「さまざまな稼ぎ方や暮らし方をリアルに学べる『人生ゲーム』。進路を決める上での助けになるはず」と参加校を募っている。

 NPO法人「育て上げ」ネット(東京都立川市)と、新生銀行(東京都中央区)が開発し、2008年度から開始した。グローバル・ゲートウェイは県内での講座を担当し、役員ら10人が講師となる。

 講座では、月給20万円での1人暮らしを想定。家賃や税金、預貯金などを予想し、相場の金額と比べる。

 その上で、働き方(フリーター、派遣社員、正社員)や収入(15万円、30万円、100万円)など3種類のカードを引き、その組み合わせで、月収を稼ぐのに必要な時間や自由時間を計算。それぞれの働き方の利点や欠点を話し合う。価格は50分1コマで5万円。

◆「自立へ意識を」

 代表理事で講師も務める阿部芳紀さん(41)=大府市横根町=は「県内では、自宅から大学に通い、お金や経済についての意識が低い学生も多い。より若い層に経済的に自立するための意識を持ってもらいたい」と話している。問い合わせは阿部さん=電090(2579)0284=へ。
  (出口有紀)

講座で使う教材のカードを手に「お金の大切さに気づいてもらえるような授業にしたい」と意気込む阿部さん=大府市内で
講座で使う教材のカードを手に「お金の大切さに気づいてもらえるような授業にしたい」と意気込む阿部さん=大府市内で