2013/06/04
新卒にも手厚く支援
今年の春に卒業した大学生の就職率は4月1日時点で93・9%だった(厚生労働省、文部科学省調べ)。昨年より0・3ポイント増えて、2年続けて上がっている。
景気の回復が影響したはずだが、厚労省は「新卒応援ハローワークの効果も大きい」と分析する。えっ、なにそれ?という人もいるだろう。
新卒応援ハローワークは、厚労省が2010年につくった就活生向けの組織。すべての都道府県に1カ所以上あり、登録するとジョブサポーターという専門家から、エントリーシートの添削や面接の練習などの支援が無料で受けられる。
今年1~3月には、卒業を控えて内定がない学生向けに「集中支援」を行い、1万7000人以上が就職を決めた。昨年度全体では4万人近くを就職に導いた。ジョブサポーターが定期的にキャンパスを訪れるなど、大学との連携も進んでいる。
名古屋市中区栄にある愛知新卒応援ハローワークには、大学などで存在を知った学生がたくさん訪れる。入り口の近くには「親身になってアドバイスしてくれた」「もっと早く来ればよかった」といった利用者たちの直筆メッセージが並ぶ。
6月に入って大手の内定はほぼ出そろい、中小企業の採用が本格化するこの時期、全国の中小企業の求人が集まるハローワークは強い味方になるはずだ。
大久保欣史所長は「大手の内定が取れなかった人は今がふんばりどき。気持ちを切り替える意味でも、登録に訪れてほしい」と呼び掛ける。
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