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【岐阜】農業学ぶチャンス 中津川市の就農支援セミナー

2013/06/01

来年2月まで座学や実習

 農業に興味のある若者や定年退職後の就農を考える人などを対象に、中津川市の就農支援セミナーが始まった。来年2月まで全12回の座学や実習を通じて栽培の知識を身に付けたり、先輩農家の体験を聞いたりして農業の基本を学ぶ。 (平野誠也)

 初回は、5月下旬に県中山間農業研究所中津川支所(千旦林)であった農業用機械の操作実習。中津川市と、同様の取り組みをしている恵那市が合同で開き、20~60代の男女26人が参加した。

 草刈り機とトラクター、畑にうねを立てたり溝を掘ったりする管理機の用途や操作方法を、JA全農岐阜の担当者らに教わり、操作を体験。参加者からは「普段、トラクターに触れる機会がないので貴重な体験だった」との声が出たという。

 セミナーでは、中津川の主な農産物であるトマトやナス、クリの栽培や土づくり、病害虫の防除法を学習。農家に就農体験を聞く回や、出荷・直売施設の見学、就農の相談会もある。

 セミナーは、市が2006年から県恵那農林事務所やJAひがしみのなどと開催。本年度を含めて延べ143人が受講し、農家の後継者を除く45歳未満では、6人が農業を始めたという。

 市は受講者を随時募集している。参加無料。池戸一秀農務係長は「仕事のある人が農業を勉強する機会はなかなか他にない。セミナーで仲間作りもできる」と話す。問い合わせは、市農業振興課=電0573(66)1111、内線238=へ。