2013/05/21
「ブラック企業」って、就活生にとって最も気になる言葉の1つだろう。自分が受けようとしている、あるいは内定をもらった会社はブラックなのでは…。
愛知県内に住む20代の男性は大学を卒業後、地元の土木会社に就職した。土木業界はきついという話は聞いていたが「仕事は金だけじゃない。やりがいだ」と燃えていた。
待っていたのは予想を超える激務。日中は現場監督として職人に指示を出し、夜は深夜1時、2時まで書類をまとめた。帰宅できずに事務所で仮眠を取り、朝6時には再び仕事開始。2カ月以上、1日も休めない時期もあった。
そのうえ、残業代は固定制。休日手当もほとんど出ず、給料は手取りで月20万円を切った。「確かにやりがいはあった。でも、あまりに給料が安くて休みも取れなかった」。疲れ切って2年ほどで退社。今は違う分野の資格取得を目指している。
この企業はまだましな方かもしれない。過剰なノルマを課したり、長時間叱り続けたりして退職や自殺、過労死に追い込むような、もっと悪質なブラック企業もある。
こうした企業の実態を知っていれば、入りたいと思う人はいないはず。では、どうすればブラック企業を見抜き、避けられるのだろうか。
「ブラック企業」などの著書があるNPO法人「POSSE」代表の今野晴貴さん(30)は、上の表に示した方法を提案する。その前提として「労働法を学び、企業にごまかされないように備えるべきだ」とも助言する。
前述の男性も自身の経験を踏まえ「同じ会社に長く勤めたいなら、労働条件をしっかり調べた上で就職先を決めた方がいい」と話す。
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