３４８万人、初公表

　パートや派遣社員といった非正規労働者のうち、正社員の仕事がないため、不本意に非正規で仕事をしている人が３４８万人に達し、５人に１人に上ることが、総務省の労働力調査で分かった。景気に回復の兆しが見え始めているとはいえ、雇用環境は依然として、厳しいことが浮き彫りになった。

　今回の調査は、今年１～３月期平均の詳細集計。増加する非正規労働者の実態を把握するため、望んで非正規で働いているかどうかを把握できるように１月から調査項目を追加した。結果が公表されるのは初めて。

　調査によると、非正規労働者数は、１８７０万人で、前年同期より６５万人増加した。非正規の仕事に就いた理由をみると、「正規の職員・従業員の仕事がないから」と答えた「不本意型」は３４８万人で、非正規労働者の１９・９％を占めた。