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【愛知】若者の自立、就労 テーマに勉強会

2013/04/23

社会人も参加、名市大サロン 

 若者の自立や就労の難しさを考える勉強会が22日、瑞穂区瑞穂町の市立大で開かれ、大学院人間文化研究科の藤田栄史教授が「名古屋圏における青少年の自立に関する研究」と題し講演した。

 社会人も無料で参加できる同大人間文化研究所の「マンデーサロン」で30人が集まった。若者の自立には就労や家族関係が大きな影響を及ぼしていることをふまえ、藤田教授は現在の支援態勢の問題点を指摘した。

 講演では、職業安定所で若者の就職を支援するジョブサポーターの大半が非正規雇用になっている現状などを説明。支援を引きこもりやニートの若者に限定せず「不安定で低所得の非正規雇用者や、過重な労働を課されている正社員なども対象に考える必要がある」とも指摘した。

 身近な問題に参加者の関心は高く、講演後は厳しさを増す高卒者の就職や発達障害がある若者の支援策などを尋ねる質問が出た。 (竹田佳彦)

若者の自立や就労問題を議論したマンデーサロン=瑞穂区瑞穂町で
若者の自立や就労問題を議論したマンデーサロン=瑞穂区瑞穂町で