中日新聞CHUNICHI WEB

就職・転職ニュース

  • 無料会員登録
  • マイページ

【愛知】バランス◎社食でイタリアン 働く活力に 大人の食育

2013/03/21

刈谷・豊田自動織機

 働く世代が食に無関心な現状を改善しようと、東京のレストランのシェフが、豊田自動織機刈谷工場(刈谷市)の社員食堂で、味と栄養バランスに配慮したイタリア料理を提供した。

 全国で社員食堂を運営するエームサービスと社団法人・超人シェフ俱楽部の「おとなの食育プロジェクト」の一環。

 東京都千代田区のオステリア・ラ・ピリカの総料理長、今井寿さんが指揮し、甘酸っぱいソースをかけた吉良豚のカツや生グリーンピースを使ったリゾット風料理のセットを提供。午前の仕事を終えた従業員が続々と配膳の列に並んだ。共働きで2児の母という大上純子さん(40)は「忙しくて料理を作る元気がなかったが、いい刺激になった。家で参考にする」と話した。

 刈谷工場は1日1600人が昼食を取る。豊田自動織機は社員食堂を重要な福利厚生施設と位置付け、カロリー表示やヘルシーメニューなど先駆的な取り組みをしている。担当者は「同じ釜の飯を食べることで、職場の一体感醸成や社員の定着につながる」と説明。今井さんは「食事は餌じゃない。皆でわいわい食べれば、1日の活力が生まれる」と呼び掛けていた。 (岡村淳司)

社員食堂で料理を提供する今井寿シェフ(左)=刈谷市の豊田自動織機刈谷工場で
社員食堂で料理を提供する今井寿シェフ(左)=刈谷市の豊田自動織機刈谷工場で