2013/02/27
工夫を凝らし教室
紀北町紀伊長島区東長島のこうじ製造直販店「河村こうじ屋」でインターンシップ(就業体験)をしている大学生2人が26日、同区古里の古里自然休養村管理センターで、地元の婦人会向けにみそ造り教室を開いた。作業前に動画で工程を紹介し、分かりやすい説明になるよう工夫した。
2人は愛知淑徳大2年の吉野梨奈さん(20)と南山大1年の阿部紗弓さん(19)。今月中旬から3月下旬まで店で働き、みそ造りを300人に体験してもらう目標の達成を目指す。
動画は、企業広報の仕事に興味があるという吉野さんが作った。店の河村幸信代表(43)らが以前、撮影した作業風景をパソコンで編集。みそを容器に詰める場面など要所には「とにかく空気を抜いて」などの注意事項を字幕で表示した。
動画を見た婦人会の会員13人は、手際良くこうじと塩、大豆を混ぜ合わせ、計3キロのみそを仕込んだ。
阿部さんは自らまとめたみそ造りのこつが分かるQ&A形式の説明書を配った。みそに重しを乗せる理由を「味が偏らないよう、みそを上から押さえ付けて下部の水分を上へ上げるため」と解説している。
二人は今後、目標達成に向け、町内の団体に教室を案内し、自宅でみそ造りができる材料セットの販売を進める。
吉野さんは「みそが手間暇かけて造られていることを知ってほしい」と話す。阿部さんは「手作りで家庭ごとの味つくって」と呼び掛けている。
みそ造りセットや教室に関する問い合わせは河村こうじ屋=電0597(47)1410=へ。 (浅井貴司)
転職・求人情報検索(名古屋市・愛知県・岐阜県・三重県)はトップから