2013/02/22
厚労省調査
厚生労働省が21日に発表した2012年の賃金構造基本統計調査によると、フルタイムで働く女性の月額平均賃金(残業代や賞与などを除く)は前年比0・5%増の23万3100円で、現行調査を始めた1976年以降で最高となった。厚労省は「女性の高学歴化が進んでいることが影響した」と説明している。
男性は0・2%増の32万9000円で、男性の賃金に対する女性の賃金の割合は70・9%とこれまでで最高となり、男女格差が縮小した。男女計の平均賃金は0・3%増の29万7700円で、3年連続で増えた。
産業別でみると、賃金が最も高いのは、男性では金融・保険業の46万5300円。女性は教育・学習支援業の31万500円だった。最低は、男性が警備などを含むサービス業26万2600百円、女性が宿泊・飲食業18万8100円。
短時間労働者の1時間当たりの賃金は、男性が1094円、女性が1001円でともに過去最高。女性の1時間当たりの賃金が1000円を超えたのは初めて。
調査は、昨年6月の賃金を調べ、4万9000事業所が回答した。
厚労省が発表した毎月勤労統計調査では、12年の現金給与総額(月平均)は、現在の調査方法に変更した90年以降で、過去最低を記録。今回の調査で平均賃金が増加したことに対し、同省は「大きく落ち込んだ賞与や給与水準の低いパート労働者の賃金は給与総額には反映したが、今回の平均賃金の算定では除外されているため」と説明した。
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