2013/02/19
男性の育児参加の観点から男女共同参画を考えるシンポジウムが18日、三重大であり、昨年、長男の誕生で育児休暇を取った鈴木英敬知事らが、子育ての喜びや意識変化の重要性を語った。
鈴木知事は昨年7月に公務を調整して3日半の育休を取得。おむつ交換でパニックになった経験などを交えつつ「子どもと向き合い、人間としても親としても小さな自信が芽生えた。夫婦間のコミュニケーションも増えた」と振り返った。
パネル討論には三重大の内田淳正学長、男女共同参画担当の朴恵淑副学長らが登壇。男性が子育てに参加しやすい環境や制度づくりに関して、内田学長は「育休を義務づけて罰則を設けるやり方ではなく、育休取得で何らかの報奨が得られるような仕組みも必要だ」と提案した。
男性の育児参加を推進するNPO法人「ファザーリング・ジャパン」の徳倉康之事務局長は、仕事と生活の調和を意味する「ワークライフバランス」に対して「ワークライフブレンド」の考え方を紹介。「育児経験は親の成長を促す。人間としての器が広がり、必ず仕事上の能力向上にもつながる」と話し、積極的な男性の育児参加と女性の社会進出を訴えた。 (安藤孝憲)
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